知らなかった!部屋干しをする時のコツ

2016年7月5日

知らなかった!部屋干しをする時のコツ

花粉の舞う時期や梅雨になると、外に洗濯物を干しづらくなってしまいますよね。こういった時期は部屋干しをすることが多くなりますが、乾きが悪かったり、部屋干し特有の匂いがついてしまったりするのが部屋干しのデメリットです。これらの悩みを解決できれば、花粉が舞う日も雨の日も快適に過ごすことができるでしょう。そこで部屋干しの悩みを解決するコツについて、まとめてみました。

洗濯機の小まめな掃除でモクラセラ菌を退治!洗濯カゴの材質、形状にもこだわって!

部屋に干した洗濯物が匂う原因、それは「モラクセラ菌」と呼ばれる細菌が出すフンにあります。モラクセラ菌は人の体や服など、あらゆる場所に生息する菌で、水分や人の皮脂をエサとして繁殖します。そのため、モラクセラ菌の繁殖を抑えることが匂いを防止する結果へと繋がるでしょう。
ではどのようにすればモラクセラ菌を抑えられるのでしょうか。
まずは洗濯の仕方を見直すことが大切です。モラクセラ菌が好むのは高温多湿な場所のため、洗濯機の掃除を定期的に行い、ゴミ取りネットのゴミをこまめに取り除くよう心掛けましょう。また洗濯カゴの形状や材質も菌の繁殖に大きく関わっており、通気性の悪いものより網目状などになったプラスチックやシリコン製のものを使用すると菌が繁殖しにくい環境になります。洗濯機そのものを洗濯カゴ代わりにするのは、菌を繁殖させてしまう原因となるので避けましょう。もちろん、洗濯が終わったらすぐに洗濯物を干すことも大切です。

高温に弱いモクラセラ菌!アイロンをかけてから干すと匂いが減る!

モクラセラ菌は紫外線に当てても、乾燥しても死ぬことがない強い菌です。しかし、高温に弱いという弱点を持ち、有効な温度は60度以上と分かっています。そのため、洗濯機で洗濯が終わった後、まだ湿った状態の洗濯物にアイロンをかけるのもお勧めです。アイロンをかけることでモクラセラ菌を除菌する効果がありますし、アイロンの熱によって水分の蒸発も早くなり、洗濯物も早く乾くというメリットがあります。ただし、洗剤などの余計な成分を使う方法ではないため、まだ肌の弱い赤ちゃんや小さな子供の洗濯物にも良い方法でしょう。あくまで高温のアイロンを当てても良い衣類への対処方法のため、アイロンを当てる前に素材の確認が必要です。

アーチ型に干すと早く乾く!その秘密は煙突効果にあり!

部屋干しを早く乾かすために、短い衣類と長い衣類を交互に干す「長短干し」や、長い衣類を中央に短い衣類を両端に並べて干す「V字干し」といった干し方を利用している人は多いことでしょう。しかし、最近の研究において、これらの干し方よりも「アーチ干し」が洗濯物を早く乾かすのに有効であることが判明しました。「アーチ干し」とは長く乾きにくい衣類を両端に干し、短く乾きやすい衣類を真ん中にするという干し方です。なぜこの干し方が乾きやすいかということには「煙突効果」が関係しています。煙突効果とは、煙突内にある暖かい空気が上昇しようとする時、周りの冷たい空気を下部にある入り口から取り込み、取り込まれた空気は暖かい空気となって上昇し、また冷たい空気を取り込むという繰り返しのことを言います。アーチ型に洗濯物を干すことでこの現象が起こるのは、濡れた衣類周辺の温度が外気温に比べて若干低くなるためです。そのため真ん中の短い衣類の下にある暖かい空気が上昇しようと、洗濯物の上へと向かって空気の流れを作り、この空気の流れによって洗濯物が乾くという仕組みになります。洗濯物を早く乾かすためには、アーチ型に干すように心掛けると良いでしょう。

長短干し V字干し アーチ干し