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2015年12月3日 更新

ムリなく実践!家計の節約テクニック

家計簿を振り返って、ムダ使いや節約すべき費目などがあきらかになったら、いよいよ節約の実践です。ここでは節約しやすい主な費目を取り上げて、気軽に節約できるテクニックを紹介します。

節約しやすい費目とは…

固定支出の場合

自動車関連費
電気代
携帯代
保険料

変動支出の場合

食費
日用品費
趣味・娯楽費

テクニック  1

自動車関連費を節約する!

車は便利な乗り物ですが、購入するのはもちろん、維持にもお金がかかるものです。公共交通機関の充実している都心にお住まいで、めったに車に乗らない人は、思いきって車を手放して必要な時だけカーシェアリングやレンタカーを利用するのもおすすめです。

  • 車にかかる経費は年間約50~60万円

車のサイズや利用目的、走行距離などにもよりますが、車にかかる経費は年間約50~60万円と言われています。自動車ローンを組んでいれば、毎月のローン返済額も発生します。

【車にかかる主な経費】

  • 自動車ローン返済額
  • 駐車場代
  • 自動車税
  • 自動車重量税
  • 保険料(自賠責保険、任意保険)
  • 車検代
  • ガソリン代
  • 高速代 など
  • カーシェアリングやレンタカーを利用すると…

カーシェアリングとは、特定の車を会員の間で共同利用するシステムで、必要な時だけ車を予約して利用することができます。レンタカーより短時間(10分程度~)で、近距離の買い物などに向いています。

【カーシェアリングの料金例】

  • 入会金……約1000円
  • 利用料……1回(2時間)で約1600円

【レンタカーの料金例】

  • 利用料……1回(12時間)で約8000円+ガソリン代
  • 生活に車が欠かせない地域に住んでいる人は

生活に車が必要不可欠という場合は、なるべく維持費を減らす努力をしましょう。家族1人につき1台所有しているような状態でも、生活スタイルを見直して、可能であれば台数を減らしたり、普通車ではなく軽自動車を選ぶなどしてガソリン代や自動車税を節約します。

テクニック  2

携帯電話代を節約する!

電話やインターネットなどの多くは料金プランが設定されているため、プランの選択次第で支払金額が大きく変わってきます。
中でも携帯電話代は、携帯電話会社(キャリア)間の顧客獲得競争により各社がさまざまな料金プランを打ち出しており、「無料通話」や「家族でデータ通信量をシェア」などで料金を抑える仕組みが整っています。
料金プラン変更のポイントとなるのは、主に通話時間やデータ通信量です。ベーシックな料金プランの場合、それぞれのプランの基本料金に応じて「無料通話が●分以内」「データ容量が●GB以内」などの制限が段階的に設けられています。公式WEBサイトやショップの窓口などで今の通話時間やデータ通信量に沿った料金プランのシミュレーションを行い、各種プランの基本料金を比較しましょう。

テクニック  3

電気代を節約する!

電力会社から毎月届く電気料金の内訳には「契約アンペア」が記されています。アンペアには10A、15A、20A、30A、40A、50A、60Aの7段階があり、契約するアンペア数が高ければ高いほど、一度に使える電力量が多くなりますが、その分、基本料金も高くなります。
一般的な契約アンペアの目安は一人暮らし(1K~1DK程度)で20~30A、ファミリー(3LDK程度度)で40~50Aです。電力会社のWEBサイトでは家庭で同時使用する電気機器に応じて適切なアンペアをチェックすることができるので、チェックして節約の参考になさってください。

東京電力の基本料金
10A280.8円
15A421.2円
20A561.6円
30A824.4円
40A1123.2円
50A1404.0円
60A1684.8円
(参考)東京電力「わが家のアンペアチェック」
http://www.tepco.co.jp/life/custom/ampere/index-j.html

テクニック  4

保険料を節約する!

あなたが今、加入している医療保険や生命保険には、どのような保障があるかご存知ですか?
もしも人に勧められるまま保険に加入して、保障内容がいまいちよく分からない……という人は、ムダな保障まで含まれているおそれがあり、それにより保険料が必要以上に高くなっているかも知れません。また、子どもの誕生やマイホーム購入などといった人生のステージによって必要な保障は変化していくため、できれば頻繁に保険プランを見直してムダな保障がないかチェックしましょう。

  • ある程度の貯金があれば医療保険は必要ない?

医療保険は、病気やケガなどによる入院や手術の費用を保障でカバーするものですが、「高額療養費制度」を利用することで、医療保険に加入しなくても、自己負担額を軽くすることができます。
高額療養費制度は、入院や手術で支払った医療費が一定の金額(自己負担限度額)を超えると、超えた金額が払い戻される制度で、例えば70歳未満で月収53万円以下なら、1ヶ月の負担の上限は9万円弱です(ただし自分の希望で個室に入院した場合の差額ベッド代などは自己負担になります)。つまり1ヶ月に9万円弱の自己負担限度額を捻出できる貯金額があれば、医療保険は必要ないと考えられます。例え医療保険を解約しても、

今まで払っていた保険料と同額を貯蓄に回せば、万一の病気やケガの時にも心強い備えになります。

  • 保険料をなるべく安く抑えるには?

ムダな保障のない保険プランを選択することが第一ですが、保険会社の選び方などにもコツがあります。
インターネットから生命保険の申し込みが可能な「ネット生保」は、人件費などのコスト削減により一般の生命保険より保険料が安く設定されています。また、勤務先に団体保険がある人は、団体保険の保険料や保障もチェックしましょう。団体保険は年齢や加入期間などの条件が細かい場合が多いのですが、こちらも保険料が割安なので、検討してみる価値はあります。

テクニック  5

食費を節約する!

固定支出よりも節約が難しいとされる変動支出。その中でも、食費は比較的節約しやすい費目です。例えば、「帰り道にコンビニでスイーツなどを買う」「ランチは外食で済ませる」といった習慣があれば、帰り道を変更してコンビニに立ち寄らない、お弁当を持参するなど習慣そのものを変えてムダ使いを防ぎましょう。
特に手作りのお弁当は、食費の節約になるだけでなく、外食で気になるカロリーや塩分を控えることができるというメリットも。毎日はムリでも週1~2回は前日の晩ご飯のおかずを一部取り分けるなどして、お弁当を持参してはいかがでしょうか。

テクニック  6

日用品費を節約する!

日用品とは、生活で使うキッチン用品、洗濯用品、掃除用品、医療品、ペット用品などのことです。これらの商品は1つ1つの単価こそ高くないのですが、スーパーやドラッグストアで特売されることも多く、まとめ買いの対象になりやすいといえます。
まとめ買いは、商品のストックをきちんと把握して購入するならよいのですが、必要以上に買い込みすぎたり、「ストックがあるから」と油断してストック切れに気付かなかったりして、かえって生活が不便になるケースもあります。ですからまずは家庭にある日用品のストックを整理して、買い込みす

ぎているものがないか確かめましょう。これだけでも十分、節約効果が得られます。
節約をするなら、毎月の予算が把握しにくくなるまとめ買いは避けたほうが無難です。スマホのメモアプリなどを活用して日用品の使用状況をリストで管理して、足りなくなったらその都度買い揃えるほうがよいでしょう。

テクニック  7

趣味・娯楽費を節約する!

体を動かすためにスポーツジムに通っているなら、お住まいの自治体の体育館(スポーツセンター)のプールやマシンを利用するという方法も。自治体のスポーツ施設は、多くの場合、入会金が不要で1回数百円程度の利用料を支払う仕組みになっており、施設によってはトレーナーの指導が受けられることもあります。設備の充実度や混雑状況などは施設ごとに異なるので何回か通ってようすをみることをおすすめしますが、利用回数によっては民間のスポーツジムより格安で利用できます。

また、趣味のスクールも自治体のコミュニティセンターを利用してみましょう。自治体の広報誌にはさまざまなジャンルの教室の情報が紹介されており、ほとんどが民間のカルチャースクールなどより割安で参加できます。気になる趣味があったら、まずは自治体の教室に通ってみて、続けられそうなら民間のカルチャースクールに通うのもよいでしょう。
自治体のサービスを詳しくみていくと、あまりお金をかけずに楽しめる趣味や娯楽があることが分かります。無料で利用できる公共の施設といえば図書館などが知られていますが、図書館も本の貸し出しだけではなく、CDやDVDの貸し出しや視聴サービスもあり、定期的にイベントやワークショップも行われています。ぜひお住まいの自治体で、どんな施設やサービスがあるかチェックしてください。

「毎日の積み重ね」が大きな節約に!

「お金をためる」というと、節約や貯蓄をイメージする人は少なくありません。確かに節約や貯蓄は大切ですが、毎月どれくらいの収入があり、どれくらいお金を使っているという目安がわかっていないと、節約や貯蓄がなかなかうまくいかないケースも多いのです。
家計簿をつけると、必要なお金の使い道を把握することができて、節約の意識が高まります。1日1日の効果は小さなものかも知れませんが、毎日続けていけば、自然とお金がたまる習慣が身につきます。とにかく続けることが大切ですから、完璧を目指そうとせずに、気軽にはじめてみましょう。毎日の積み重ねが、あなたと家族の豊かな生活につながることを祈っています。