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2015年6月23日 更新

我が家でガーデニングを楽しもう!

昔から豊かな自然とともに暮らしてきた日本人にとって、植物が身近にある環境は心が落ち着くもの。
マイホーム購入やリフォームをキッカケに「ガーデニングを始めよう!」という人も多いのではないでしょうか。
庭づくりを通して自然に親しみ、四季の美しさを知る「ガーデニング」が、あなたと家族の生活にうるおいをもたらしてくれます。

ガーデニングの基礎知識

ガーデニングは、単に庭に植物を植えればよいという訳ではありません。はじめに庭全体のイメージをまとめ、雑草や小石を取り除いて植物の生育に適した環境をつくり、イメージに沿って花壇やアクセサリーを配置するなど、やるべきことはたくさん。ただし初心者の場合、最初から庭全体に手をつけようとすると大変ですから、ミニ花壇で花を育てることからスタートして、少しずつ作業に慣れていくとよいでしょう。

どうやってつくるの?

すべてプロにおまかせする 造園会社やガーデニングの専門会社など、庭づくりのプロに依頼する方法です。費用はかかりますが、依頼主の希望に沿った庭づくりのプランを提案してくれて、庭の施工まですべておまかせできます。特に新築の場合、建物の施工会社と庭づくりの会社が協働することで、家と庭の調和がとれたデザインが実現します。

一部をプロに依頼する 広い面積の整地や大がかりな土木作業など、手間のかかる作業を造園会社やガーデニングの専門会社におまかせすれば、作業の負担が少なく、キレイに仕上がります。庭づくりの会社の担当者に庭を下見してもらい、個人でできる作業とプロに依頼したほうがいい作業についてアドバイスを求めるのもおすすめです。

DIYで庭づくりをする 庭づくりのプランニングから施工まで、すべて個人で行います。時間と手間はかかりますが、納得がいくまでじっくり専念できるのがDIYの魅力。庭が完成した時の喜びも感動もひとしおです。

ガーデニングのステップ

①庭全体のプランを考える
⇩ガーデニングのステップ/イラスト
②砂利やレンガなどを敷く
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③土づくりをする
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④植物を植える
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⑤ガーデンアクセサリーを配置する
①庭全体のプランを考える

はじめにどのような庭をつくりたいのか理想をまとめ、それから庭のスペースや日当たりなどを考慮しながら、庭木や花壇、芝生などの配置を紙に描き出していきます。庭づくりのプランがしっかり固まっていれば完成時の庭をイメージしやすくなり、作業の効率もアップします。

②砂利やレンガなどを敷く

むき出しの地面を整えて美しく見せるには、砂利やレンガで地面を敷き詰める方法が有効です。ただしその前に、庭に生えている雑草や小石を取り除き、ジョレン(土をかき寄せるための道具)で地面を平らにならした後で、30×30㎝程度の板切れの上に乗って体重をかけ、地面を固めていきます。面倒な作業ではありますが、ここで丁寧に土をならしておくことが美しい庭づくりにつながります。

砂利の敷き方

用意するもの 砂利(1㎡あたり60~80kg)/防草シート

①上記の方法で丁寧にならした地面の上に防草シートを敷いて、必要な大きさにカットする
②防草シートの上に砂利を敷き、ジョレンで平らにならす

レンガの敷き方

用意するもの レンガ(1㎡あたり約50個)/砕石(1㎡あたり約100ℓ)/砂(1㎡あたり約50ℓ)

①メジャーでレンガを敷く場所の大きさを測り、必要なレンガの数と穴の深さを調べる。一般的な敷きレンガの長辺は約20㎝なので、1㎡あたり約50個のレンガが必要。また、レンガを敷く穴の深さは「レンガの厚さ(約5~6㎝)」に、下地となる「砕石の厚さ(人が通る程度の場所なら約6㎝、車庫など車が乗る場所なら約10㎝)」と「砂の厚さ(約3㎝)」を足して計算する
②1で調べた大きさと深さの穴を掘る
③砕石を入れ、30×30㎝程度の板切れの上に乗って体重をかけて地面を固く平らにならす
④砂をまいて板などを使って平らにならす。砂は水で湿らせるとならしやすい
⑤穴の四隅に木片などの杭を立て、地面の高さに水糸(構造物の水平をチェックするために用いる糸)を張る。実際に敷くレンガを砂の上に置いてみて、水糸とレンガの表面の高さに差がないか確認する。もしも高さが足りないところがあれば、平らになるまで砂を足して穴全体の深さを調節する
⑥穴の端から隙間ができないようレンガをピッタリと敷き詰めていく。この時、手前から奥へ敷いていくと敷いたレンガの上に乗って作業ができるので楽
⑦レンガを敷き終わったら、板などを当てて水平を確認する。レンガが浮いている箇所があったら、ゴムハンマーで軽く叩いて落ち着かせる
⑧レンガの上に砂をまき、ホウキで掃いてレンガとレンガの隙間部分に詰める

③土づくりをする

植物が育成しやすい土は、水はけ(排水性)と水もち(保水性)にすぐれており、フカフカとして通気性がよいことなどが挙げられます。土に十分な空気や栄養がいきわたるように、植物を植える約1ヶ月前までには土壌のコンディションを整えておきましょう。

土づくりの敷き方

土を耕す 雑草や小石を取り除き、スコップで30㎝ほど土を掘り起こします

土質を調べる 土を手にとってギュッと握り、手を開いた時にサラサラと崩れてしまう場合は「砂質」、手の形に固まって、指で押しても崩れないか指の形に凹む場合は「粘土質」と考えられます。砂質の土は水持ちが悪いため、粘土質の赤玉土や黒土を堆肥と一緒に混ぜます。また、粘土質の土は水はけと通気性が悪いので、堆肥を混ぜたり排水溝をつくったりするとよいでしょう

酸度を調べる 日本の土壌の多くは酸性ですが、多くの植物は弱酸性~中性の土を好みます。そこで市販のPH試験紙を使い、土の酸度をチェック。酸性が強い場合は消石灰などをまいて中和します

④植物を植える
①の庭づくりのプランに沿って、木や花を植えます。

樹種の選び方

常緑樹と落葉樹 1年中、緑の葉をつけている常緑樹と、秋になると葉を落とす落葉樹。常緑樹は庭に緑の彩りを添えてくれる効果があり、落葉樹は季節の移ろいを表現してくれます

代表的な常緑樹……シマトネリコ、ソヨゴ、ハイノキ、オリーブ、ツツジ など
代表的な落葉樹……サクラ、サルスベリ、ハナミズキ、モミジ など

高木・中木・低木 成長後の樹高に応じて、高木(3m以上)・中木(1.5m以上3m未満)・低木(1.5m未満)に分けられます
一般的には、高木や中木を庭のシンボルツリーにして周囲に低木を配置するデザインや、庭の敷地が広くない場合は中木や低木を中心に植えることで圧迫感を抑えて広々と見せるデザインなどが好まれます。

代表的な高木……シマトネリコ、ソヨゴ、サクラ、ハナミズキ、コブシ など
代表的な中木……サルスベリ、キンモクセイ、モクレン など
代表的な低木……ツツジ、アジサイ、コデマリ、エリカ など

色や実など 花の色や実がなる木など、見た目に変化のある木を組み合わせるとさまざまな表情の庭が楽しめます

⑤ガーデンアクセサリーを配置する

必要に応じて、テーブルやチェア、ベンチなどの家具や、ガーデンライト、ラティス、立水栓などのガーデンアクセサリーを配します。お気に入りのアクセサリーを置くだけで、庭がいっそう華やぎます。

初心者の方は……

ガーデニングの作業に慣れるため、はじめは市販の「ミニ花壇セット」などを組み立てて花を植えてみましょう。土は、あらかじめ植物が育成しやすい培養土などを購入すると土づくりの手間が省けます。また、初心者向けの丈夫で育てやすい花を選ぶこともポイントです。

水やりのコツ 植物のお手入れの基本は「水やり」です。水の量は多くても少なくても植物の育成をさまたげてしまうので、土が乾いたタイミングで適宜水やりを行いましょう。この時、花や葉に水をかけずに、根元にたっぷりと与えるようにします。

初心者向けの花 ゼラニウム、ベゴニア、ペチュニア、マーガレット、アリッサム など
ニチニチソウ、ペンタス、サルビア、インパチェンス、マリーゴールド など
キンギョソウ、パンジー、ビオラ、コスモス など
ガーデンシクラメン、プリムラ、デージー など

ガーデニングを楽しむ家

新築の家でガーデニング

新築の場合、ガーデニングを意識しながら家づくりを進められるのが魅力。設計段階からガーデニングに適した庭の広さや日当たり、風通しを確保し、駐車スペースと立水栓の位置にも配慮しましょう。理想の庭のイメージに合った外構デザインも大切です。
設計ではどうしても家の中を優先してしまい、庭や外構のことは後回しになりがちですが、庭づくりの予算もきちんと残しておきましょう。もしも予算の都合などですぐに庭づくりに取り掛かれない場合も、将来的に庭づくりをしたいことを設計担当者に伝えておけばスペースなどに配慮してもらえます。

今住んでいる家でガーデニング

庭の日当たりと風通しを調べることから始めましょう。日当たりや風通しに応じて選ぶ植物が変わり、それによって庭全体のデザインも変わってくるからです。
並行して土質もチェックし、ガーデニングに適した土質ではない場合は土づくりを行います。もしも庭が狭かったり、日当たりが極端に悪かったりしてガーデニングに向かない場合は、室内で気軽にできる「キッチン菜園」をおすすめします。

ステップアップのコツ

ガーデニング資材で変化をつけましょう

庭を構成する砂利やレンガなどにはさまざまな種類があり、見た目に変化をつけることが可能です。
あなた好みの材料を選んで、庭の景観を変えてみましょう。

砂利

天然砂利

天然の石を使った砂利で、もともと小石だったものや大きな岩石を砕いた「砕石」などがあります。また、天然砂利の表面をなめらかに加工して丸みをつけたものなども。色や質感、大きさ、雨に濡れた時の見栄えも考慮して選ぶとよいでしょう。

加工砂利

石以外の素材を加工した砂利です。木材や樹皮をチップ状に砕いたものや、レンガや瓦を砕いたもの、透き通ったガラスの砂利など、石にはない独特の質感があります。

その他の砂利

防犯用に踏むと音が鳴る砂利や、雑草を抑制する砂利といった便利な効果を備えた砂利もあります。ホームセンターなどで探してみましょう。

レンガ

新品のレンガ

新品なので形が整っていて、まとまった数を入手することができます。中には新品でも古レンガのような加工を施したものもあり、独特の風合いで人気があります。

古レンガ

古い建物などに使われていたレンガを再利用。時代を経た色合いや欠けなどが魅力ですが、まとまった数が入手しにくいこともあり、小ぶりなスペースやアクセントとして利用する場合が多いでしょう。

その他のレンガ

一般的なブリック型ではなく、丸やハートなどユニークな形状が印象的なレンガ。庭のアクセントとして利用します。