こんな間取りには注意|知っていると役立つ!間取りの基礎|住まいの情報ナビ|E-LIFE不動産情報

2014年8月12日 更新

こんな間取りには注意 住んでから気づいたトホホ…な失敗例

良かれと思って選んだ間取りでも、住んでみると「こんなはずでは……」と思うことがあるかも知れません。
そんな間取りのトラブルを防ぐために、ありがちな失敗例を取り上げてみました。間取り選びの参考になさってください。

失敗その1 リビングが広すぎ(狭すぎ)て落ち着かない!

ゆったりとしたリビングが理想とはいえ、あまりに広すぎるとガランとした印象になりがちで、エアコンが効きにくい、リラックスできないといった問題点が。逆に狭すぎると、移動が窮屈になる、来客に対応できないなどの問題が生じます。
広すぎず狭すぎないリビングの目安は、延べ床面積が100~132㎡(30~40坪)前後の場合、リビングとダイニングを組み合わせて14~16帖が目安です。これ以上広くすると、ほかの居室の広さが削られることになり、家全体の満足度を下げてしまうかも知れません。

失敗その2 ドアが多くて開け閉めが大変!

家の中を少し移動するだけで、何枚もドアを開け閉めしなくてはいけない間取りだと動くのが面倒になってしまいます。ドアの数が適切かどうか事前にチェックしましょう。また、階段を上がった正面に外開きのドアを設置していると、焦っている時などに階段から落ちてしまう危険があります。階段の正面にかからないよう位置をずらすか、内開きにするなどの配慮が必要です。

失敗その3 お風呂上がりの姿が玄関から丸見え!

玄関の目の前に脱衣洗面所のドアがあると、お風呂上りの姿で来客とはち合わせをして、気まずい思いをするかも知れません。目の前ではなくても、玄関近くにあるだけで落ち着かなかったり、シャワー音が気になったりすることもありますから、なるべく玄関から目立たない場所に配置しましょう。同様に、トイレも玄関やリビングのドアからずらす工夫を。

失敗その4 コンセントが遠すぎて使いにくい…

設計段階から、その場所でどんな電気製品を使うかきちんとイメージしていないと、コンセントの数や位置が生活に合わないというトラブルが起きてしまいがち。特に遠くのコンセントを使用するために、延長コードが部屋を縦断している状態は見た目も悪いですし、事故の危険性もあります。せっかくのコンセントが家具に隠れて使えないこともあり、注意が必要です。コンセントの設置数は表を目安にしてみてください。
リビング5個〜和室5個〜
ダイニング5個〜玄関1個〜
キッチン7個〜脱衣洗面室3個〜
寝室5個〜トイレ1個〜
子ども室4個〜廊下1個〜

失敗その5 大きい窓のせいで家具が置けない!

日当たりを確保しようと大きな窓を配置すると、その分タンスや棚などの背の高い家具を置きにくくなってしまいます。あらかじめ家具の大きさを考慮して窓の位置を決めるか、家具にかからないような高い位置に横長の窓(ホリゾンスリット窓)を取り入れるなどして家具の邪魔にならない配置にしましょう。

失敗その6 窓を開けたら真正面にお隣さんの窓が…

お隣さんと窓の位置がかぶっていると、窓越しにお隣さんと目が合ってしまう可能性が。しかも寝室などのプライベートな部屋の窓の場合、気まずさがますますエスカレートしてしまいます。こうなると、お互いの目を避けるために日当たりも風通しも無視して「開かずの窓」にするしか解決策はありません。そんな事態にならないよう、設計段階でお隣さんの窓の位置を必ずチェックしましょう。

失敗その7 収納が使いにくい!

一戸建ての場合、収納スペースの目安は床面積の10~15%程度と言われています。ならば15%以上の収納スペースを用意すれば、片付けがラクになるかというとそうでもありません。収納量を増やそうとして、むやみに奥行きの深い収納を設けても、出し入れがしにくければ不用品を詰め込むだけのスペースになってしまいます。また、屋根下のスペースを収納に活用する小屋裏収納は、年齢を重ねるとハシゴの昇り降りがきつくなるという声も。収納の広さだけでなく、使い勝手も考慮しましょう。

失敗その8 冷蔵庫の扉の開きが壁側になっている

冷蔵庫置き場の片側が壁になっている間取りは、冷蔵庫の開きに注意。壁が右にある場合は右開き、壁が左にある場合は左開きの冷蔵庫を選ぶ必要があります。以前の住まいで使っていた冷蔵庫を引き続き新居でも使う場合は、冷蔵庫の開きに問題がないかチェックしてください。

間取りを見て、生活をイメージしてみましょう

間取りの失敗を防ぐためには、図面の段階で新居の生活を思い描くことが大切です。図面を見ながら、その家の中を歩いている様子をイメージしてみましょう。扉の開きや家具の位置などに問題がないようなら、次は起床から就寝まで1日の動きを想像します。イメージをして、不安なことや分からないことがあれば設計の担当者に遠慮なく尋ねてみてください。きっと解決策を提案してくれるはずです。