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2016年3月10日 更新

災害時の“行動” 災害時のネット活用法

2011年の東日本大震災では、東北・関東地方を中心に携帯電話や固定電話の通信回線がつながらない事態が発生しましたが、一方で、インターネットを使ったメールやTwitter、SNSなどのサービスは比較的スムーズに通信ができました。
手元にスマートフォンやパソコンがあれば、必要な時にいつでも安否確認や情報収集ができるインターネットは災害時の大きな安心となります。ここでは、災害時に役立つネットの利用方法について紹介します。

知っておきたい、災害時のネットのメリットと注意点

メリット スマホやPCがあればいつでも利用できる
いつも持ち歩いているスマホなら、災害時でもすぐに使えます。
 
自分にとって必要な情報を的確に検索できる
お住まいの地域などを検索し、リアルタイムの情報を入手しましょう。
 
災害時でも比較的つながりやすい
ネットのパケット通信はサーバーの負担が軽いため電話よりつながりやすいです。
ここに注意! バッテリー切れに気を付ける
本当に必要な時のために、使わない時は電源をOFFにしましょう。
 
必要なページはブックマークを
ネットの接続時間を短縮することで、バッテリー切れを防ぎます。
 
情報を鵜呑みにしない
情報源の明らかでないデマもあります。ラジオやTVからも情報収集を

災害時の連絡手段について

災害時に「自分の安否を知らせたい」「他人の安否を知りたい」と思うのは当然のこと。しかしながら東日本大震災では、大勢の知り合いからの安否確認メールの対応に追われ、行動に支障が出たり、携帯(スマホ)のバッテリーがストレスになったりする人もいました。安否確認では個々に連絡をとるのではなく、できれば「災害用伝言板」を優先し、そのほかの連絡手段は、状況に応じて利用しましょう。また、日頃から災害時の連絡手段について家族と話し合っておきましょう。

  • 災害用伝言板

NTT東日本・NTT西日本 災害用伝言板(web171) https://www.web171.jp/web171app/
事前に伝言を通知したい家族などの連絡先を指定しておくと、災害時に登録した伝言をメールや電話で相手に通知します。

NTTドコモ災害用伝言板 http://dengon.docomo.ne.jp/top.cgi
災害時にドコモの携帯(スマホ)から登録した伝言を、インターネットを通じてドコモや他社の携帯(スマホ)、パソコンなどから確認できます。

au災害用伝言板 http://dengon.ezweb.ne.jp/
災害時にauの携帯(スマホ)から登録した伝言を、インターネットを通じてauや他社の携帯(スマホ)、パソコンなどから確認できます。

SoftBank災害用伝言板/災害用音声お届けサービス http://dengon.softbank.ne.jp/
災害時にSoftBankの携帯(スマホ)から登録した伝言を、インターネットを通じてSoftBankや他社の携帯(スマホ)、パソコンなどから確認できます。また、音声メッセージをパケット通信で送信するサービスもあります。

知り合いの安否を確認するには?

災害時の安否情報は災害用伝言板をはじめ報道機関や企業・団体などがさまざまな形で提供していますが、それらの安否情報を一括で検索できるサイト「J-anpi」があります。

J-anpi http://anpi.jp/
検索画面で「電話番号」または「氏名」を入力すると、各社の災害用伝言板および報道機関、企業・団体が提供する安否情報を一括で検索し、まとめて確認できます。

※上記で紹介した災害用伝言板や検索サイトは、平時に体験版サービスが試供されているので、使い勝手を試しておくことをおすすめします。

Twitter https://twitter.com/
1回140文字までの短文を投稿(ツイート)できます。自分の安否をツイートしたり、ダイレクトメッセージで直接相手と連絡をとって安否を確認します。

Facebook Facebook https://ja-jp.facebook.com/
友達承認をした相手へ、ニュースフィードで安否を伝えたり、メッセージやチャットで直接相手と連絡をとって安否を確認します。災害時はサーバーの負荷を軽減するために写真を投稿するのは避け、テキストのみのメッセージやチャットを利用しましょう。

LINE http://line.me/ja/
LINEに登録している特定のグループや個別の相手にメッセージで安否を伝えることができます。相手がメッセージを見たら「既読」と表示されるため、相手の安否もわかります。ただし音声通話はサーバーの負担が大きいため、どうしてもという時以外は利用を避けてください。

メールサービス(Gmailなど) Gmail https://www.gmail.com
Gmailのアカウントを登録すると、スマホやPCから通常のメールができます。どの端末からも受信メールや送信履歴の確認が行えるため、普段使っているスマホやPCがバッテリー切れなどで使えなくても、別端末からメール機能を利用できます。

IP電話(Skypeなど) Skype https://www.skype.com/
事前に連絡をとりたい相手を登録しておくと、音声やビデオによる通話ができます。ただしテキストのみの通信に比べるとサーバーの負担が大きいため、どうしてもという時以外は利用を避けてください。

災害に関する情報収集について

ネット上には、被害のようすや気象情報、交通情報、避難所情報など、災害に関する情報を提供するシステムやサービスが多数あります。
特に、各自治体が提供している災害情報サイトは、被害状況や災害メール、避難所マップなど災害に関する情報が揃っているので、目を通しておいて損はありません。

  • 各自治体の災害情報サイト

防災シミュレーター 各自治体防災情報ホームページ一覧 http://www.bousai.go.jp/simulator/list.html
各自治体の災害情報サイトのリストが掲載されています。お住まいの自治体名をクリックして、自治体が提供している防災情報をチェックしましょう。

各自治体の防災情報サイトの内容例
・災害速報 ・防災メールサービス ・被災情報 ・避難勧告・指示 ・ハザードマップ ・避難所マップ ・各地域の気象情報 ・交通情報 ・ライフライン情報 災害への心構え、防災イベントの告知 ・その他、自治体が行っている防災の取り組み など

  • 政府の公式Twitter

首相官邸(災害・危機管理情報)@ Kantei_Saigai https://twitter.com/Kantei_Saigai
地震や風水害など、災害と危機管理に関する政府活動情報のツイートが確認できます。

総務省消防庁@ FDMA_JAPAN https://twitter.com/FDMA_JAPAN
災害時の消防関連情報のツイートが確認できます。

内閣府防災@ CAO_BOUSAI https://twitter.com/CAO_BOUSAI
災害情報や防災・減災に関する情報のツイートが中心です。

  • 気象情報

気象庁 防災情報 http://www.jma.go.jp/jma/menu/menuflash.html
気象庁による気象警報・注意報、台風情報、地震・津波情報、火山噴火の情報などがあります。

  • 交通情報

鉄道コム 運行情報 http://www.tetsudo.com/traffic/
鉄道各社の運行情報サイトの更新状況が掲載されています。遅延などが発生した場合は路線名が表示され、リンクしている各社のWEBサイトで詳細をチェックできます。

国土交通省 道路 http://www.mlit.go.jp/road/bosai/bosai.html
全国の国道と高速道路の災害速報などが掲載されています。「道路防災情報WEBマップ」では、道路の冠水想定箇所や緊急輸送道路に関する情報を確認することもできます。

  • 避難所情報

内閣官房 国民保護ポータルサイト 都道府県避難施設一覧 http://www.kokuminhogo.go.jp/hinan/
各自治体の避難施設リストがPDFファイルで確認できます。