住まいの「材料」から省エネ・エコを目指す!

省エネ・エコ住宅の基礎知識

  • 省エネ・エコを目指そう
  • 高気密・高断熱とは?
  • 断熱材の種類について
  • 内断熱と外断熱の違い
  • 怖~い結露の注意点

2013年3月19日 更新

高気密・高断熱とは?

住宅雑誌や折り込みチラシなどでよく目にする「高気密・高断熱」という言葉。
家づくりにおいて大切なことは何となく分かるものの、本当はどのような性能なのでしょうか?

「気密性」「断熱性」って、どういう意味?

簡単に言うと、屋外の暑さや寒さなどの不快な要因をシャットアウトする性能のことです。

住まいにはもともと厳しい自然環境から家族を守り、安全で健康な暮らしを維持する役割があります。住まいから一歩外に出れば、冷気や熱気、湿気、車の排気ガス、花粉といった不快な要因に出会うことでしょう。これらの不快な要因を遠ざけるために、人々は「住まい」という保護膜をつくり、その中で家族の安全と健康を守っている訳です。

ただし、どのような住まいであっても屋外の不快な要因を完全に防ぐことはできません。例えば窓の周りやドアの下などの隙間から屋外の空気や花粉が入り込みますし、壁や天井、床を通じても熱は伝わってきます。高気密・高断熱の住まいでは、屋外の熱が伝わりにくいように断熱材を使ってしっかりと断熱対策を行います。また、隙間を少なくして気密性を高め、屋外の空気が入りにくくしています。つまり、住まいの気密性と断熱性は、暮らしやすさに大きく関わっていると言えます。

高気密・高断熱の住まいが省エネ・エコなのはどうして?

  • 高気密・高断熱の住まいは屋外の熱が屋内に伝わるのを防ぎ、外と中の温度をしっかり分けてくれます。例え家の外が0℃であっても、家の中が20℃に保たれているなら快適ですね。
  • これはどういうことかというと、家の中の温度が外の気温に左右されにくい状態です。外が寒くても、少しの暖房で部屋がすぐに暖まります。また、家の中の温度も外に逃げにくいのですから、温かさが持続しやすく、従って暖房の使用時間は短くて済むことになります。
  • 実は、日本の平均的な家庭の電力消費の4分の1は冷暖房のエアコンというデータがあります。最新式のエアコンはエコ性能が大幅にアップしていると言われますが、それでも日常的に室内の温度を上げ下げするエアコンの電気使用量が多いのも事実。エアコンの使用時間を短くしたり、設定温度を1℃下げたりするだけでも、省エネ効果が生まれるといっても過言ではありません。エアコン消費量が少なくなる高気密・高断熱の住まいは、すぐれた省エネ・エコ住宅なのです。

●家庭における電力消費の内訳

  エアコン 25.2%
  冷蔵庫 16.1%
  照明 16.1%
  テレビ 9.9%
  電気カーペット 4.3%
  温水洗浄便座 3.9%
  衣類乾燥機 2.8%
  食洗機 1.6%
  その他の機器 20.2%
エアコン:25.2%

出典/資源エネルギー庁「電力需給の概要」2004年
注:割合は四捨五入しているため、合計が100%ではありません。

断熱効果はどうやって生まれる?

住まいの断熱性を高めるために必要となるのが「断熱材」。断熱材の種類については次のページで説明しますが、グラスウールやロックウールといった無機繊維系断熱材や、ウレタンフォームなどの発泡プラスチック系断熱材などが知られています。ところで、これらの材料は、もともとガラスや鉱石の繊維や、プラスチックなどを加工したもの。「ガラスやプラスチックは熱を伝えやすい材料なのに、どうして断熱効果が生まれるの?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。

その秘密は、繊維やプラスチックの隙間に含まれている「気体」です。実は気体にはすぐれた断熱効果があり、無機繊維系断熱材の場合は空気を、発泡プラスチック系断熱材の場合はフロンや炭酸ガスを閉じこめることによって、断熱性を高めています。私たちは寒さを感じると服を重ね着しますが、これは服そのものが暖かいのではなく、服と服の間に閉じこめられた空気が幾重にも重なって冷たい空気を遮断することで、暖かさが得られるのです。断熱材の効果も、これと同じという訳ですね。

どこまで断熱すれば良いの?

断熱性が高いほど、暮らしが快適になるのは上でご説明した通り。けれども実際には、快適と感じる温度や湿度には個人差があり、地域によっても必要とされる断熱の精度は異なります。

住まいの断熱性を考える上で一つの目安となるのが、国が定めた「次世代省エネルギー基準」です。気候などによって全国を6つの地域に分けて、断熱性と気密性の基準値を明らかにしています。多くの断熱材メーカーでは、ウェブサイトなどでそれぞれの断熱材の仕様を明示し、「次世代省エネルギー基準」を満たしているかどうかについても言及しています。お住まいの地域ではどれ位の断熱性と気密性が必要なのか、この基準を参考にすると良いでしょう。

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